すぐに実践できる!! ミックスボイスが簡単にできるコツ!
コツをつかむ前にミックスボイスとは?
ミックスボイスとは、いろいろと説があるようですが、高音を裏声でなく地声のままで出す発声法のようです。
発声法には胸声(チェストボイス)と、ファルセット(裏声)があります。
ミックスボイスとは、チェストボイスで高音を出すので、正確には混ざっている訳ではないのですが、声がチェストボイスとファルセットを混ぜたような声に聴こえるので、この2つをミックスしたような声、「ミックスボイス」と呼ばれています。
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言葉で説明するよりも、実際の声を聞いた方が なんとなくわかると思います。
L’Arc-en-Cielのhydeさん、B’zの稲葉浩志さん、西川貴教さんたちが使っている発声方法です。
歌うときに高音に特徴のある綺麗な声の方ばかりです。
ミックスボイスを 出すコツをつかむのには時間がかかる?
発声練習をするときに音程だんだんあげていくと、途中で、裏声に変るところがあるのが、わかると思います。
そこで、裏声に換えずに頑張って、地声なままで、高音を出すのが、ミックスボイスです。
じゃあ。
どうやって? 地声じゃあ出ないので、裏声に変わるのです。
地声から裏声に変わるときどうやっていますか?
●まず、裏声を出してみましょう
ミックスボイスは、簡単には取得できません。
徐々に段階を踏んで、練習を積み重ねていくのが、一番の早道です。
まず、裏声を習得してみましょう。
男性でも、女性のような声です。
裏声の出し方は鼻から息を抜くように発音する「Na」の音を使うと感覚が掴みやすいです。
まずは地声で出しやすい音で、「Na」の音を発声してください。
順番にあげて4拍ずつのばしてみてください。
地声のままで発声できた場合は、喉で響いています。
それが、イメージとして鼻の奥を響かせて声を出していた場合は、それが裏声です。
裏声が上手に発声できていると、鼻の奥や眉間の当たりにピリピリと共鳴していることが実感できるはずです。
この裏声の発声方法を地声で出せる音程でできるようになると、「ミックスボイス」になります。
たっぷり息を吸って発声するロングトーンで裏声のコツを覚えましょう。
ミックスボイスを出すコツをつかむパターン
ミックスボイスは「裏声と地声の筋肉をバランス良く使った発声法」であります。
しかし、バランスの良い発声法と言っても曖昧で想像できないと思います。
ミックスボイスは裏声と違って声帯がしっかりと閉鎖しています。
「裏声を力強く出せばミックスボイスになる」という表現を見たことがありますが、これでは裏声のままです。
ミックスボイスは、声帯を締めてだした声に鼻腔共鳴を使っています。
●レッスン1 腹式呼吸をマスターしましょう
腹式呼吸の基本は、「鼻から一気に息を吸って、口からゆっくり出す」です。
その時にお腹に手を当てて一緒にお腹が動いているかを確かめましょう。
お腹を動かすのは、お腹に空気を入れるのではなく、肺の下にある(肺を支えている)横隔膜をしっかり動かして、肺の中にたっぷり息を入れているのです。
横隔膜はみぞおちやあばら骨があるあたりにあります。
肺にたっぷり息が入るようになると、大きな声を出す。
第一歩ができたことになります。
●レッスン2 裏声をマスターしましょう
もう一度、裏声の出し方を確認してください。
裏声を出すには、喉をリラックスさせる必要があります。
リラックス感が、わからない人は、喉のまわりに力を目いっぱい入れてみてください。
そして、力を抜いてください。
その状態が、喉がリラックスしている状態です。
そして、その状態のままで、地声で声を出します。
その声を、徐々に高くしてみましょう。
音階で上がって行っても、スライドしてもどちらでもいいです。
音程が上がりながら息をずっと吐き続けると、声が自然に裏返る瞬間があります。
その感覚を忘れないでみて下さい。
その時が鼻腔共鳴を使った音に変わった瞬間です。
●レッスン3 ハミングで鼻腔共鳴の感覚をつかみましょう
ハミングとは、鼻歌です。
口を閉じて声を出す事です。
まず、ハミングを地声の高さで、出してください。
話し声くらいの高さの声です。
その声を出したまま、次に、声の高さを一気にあげて頭のてっぺんから出してみてください。
これには、ある程度の声量が必要だと思います。
太い声になる感覚かもしれません。
腹式呼吸を使って、しっかりと強い声を出して下さい。
ここは、話し声よりも高く強く太くなります。
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頭のてっぺんから出すイメージがわかりづらいかも知れませんが、普通の発声法だと、声も息も肺から喉を通って、口の方向に流れて行っていますが、声や息が喉から鼻の奥(鼻腔)へ抜け、さらに頭頂部へ抜けるイメージです。
感覚としては口を閉じたまま、強くて高めの声を頭頂部から出すイメージです。
その時、鼻の奥が響いている感覚がわかると思います。
練習を重ねて行けば、絶対に声は上側に抜けて行きます。
●レッスン4 鼻腔共鳴で声を出してみましょう
「鼻の奥で声が響いている感覚」のまままずは先ほどの要領で、口を閉じたまま強く太い声を頭上に出してみましょう。
声を口を閉じて、2秒くらい出したら、そのまま口を大きく開けて、2秒くらい声を出してください。
口を開けた時に、まだ、鼻腔に響いている感覚があれば、ミックスボイスに一歩近づきました。
出来なければ、何度もやって、練習してください。
今まで閉じていた口の中でこもっていた声が、口を開ける事で一気に前側に声が伸びていくのが実感出来ると思います。
今までに感じた事がないような、響く声が出せるようになります。
ハミングの時は、発音としては、『n~』という声でしたが、口を開けるときは、「Na~」
という感じで、何回も練習して習得してください。
●レッスン5ミックスボイスを出してみましょう
前にも書きましたが、ミックスボイスとは、 「声帯を締めて出した裏声を鼻腔共鳴で響かせた声の出し方」です。
鼻腔共鳴のコツはつかめたとおもいます。
この時に出した太くて高い声は、 声帯をある程度締めないと出ないので、強く大きな声が出せるので、あれば、十分に、声帯は締まっています。
最後に、その状態で、喉を開けることです。
声帯と喉は、似ているようで違います。簡単に言うと、喉は、鏡などで見える奥の部分で、 声帯は喉のもっと奥で、普通には見えません。
まず、喉を開けるですが、まず鏡を使って、自分の喉を見て下さい。
そのままの状態であくびをします。
舌が下がり、喉の奥が広がっています。
つまり、あくびをした時の喉の開き方を、感覚的に憶えて下さい。
そして、
・裏声を鼻腔共鳴させる
・喉を開く
・声帯は締める
この3つを揃って出した時、ミックスボイスが完成します。
まとめ
ミックスボイスの感覚としては、裏声と同じ息の量なのに、声量が上がった感じに聴こえます。
これは、鼻腔共鳴で声が響いている声になる為です。
響いていて遠くまで届くようになるので、 声量が自然と上がるんです。
なので「裏声からミックスボイスの変化」を同じ声量でやってみて、 声量が上がればミックスボイスになっているし、声量が変わらなければ裏声から地声にもどってしまっているんだと思います。
ミックスボイスは感覚なので、コツをつかめばいきなり出来る人もいますが、 時間がかかる人も当然います。
この方法で頑張れば、ミックスボイスは出せるはずです。
出せなくても、ミックスボイスにかなり近づいていると思います。
感覚やコツがつかめないと大変だと思いますが、 少しずつでもいいので、頑張ってミックスボイスを練習してみて下さい。
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